【鹿児島】学生x企業のビジネスプラン創作ワークショップを実施

12月26日から28日の2泊3日で国立鹿児島大学の学生による合宿旅行型ビジネスプラン創作ワークショップを実施しました。

たのしい合宿型ワークショップを終えて充実感みなぎる鹿児島大学の学生たち

大学の冬休みを利用しての実施となったこのプログラムには鹿児島大学の学生(2年生、3年生)4名が参加し、2チームに分かれてビジネスプランを創作し、最後に鹿児島市役所の職員に向けたプレゼンを行いました。

鹿児島位役所の職員らにプレゼンする鹿児島大学の学生

プログラムの流れは以下のとおりです。

全体:桜島で3日間にわたり、2人1組のチームになって、地域課題を解決するビジネスプランを作り、最後に市役所職員に発表。

1日目:インストラクターの加藤潤さんの指導のもと、頴娃の現場でコミュニティ大工の体験。地域が直面する空き家の課題に触れ、その課題をいかに解決しようとしているかについて学ぶ。

2日目:耕作放棄地の課題に取り組む草刈りツーリズム亀井愛子さんの講義をオンラインで受ける。

3日目:出来上がったビジネスプランを市役所の職員に発表していただく。

鹿児島の3賢人がプログラムをサポート

加藤潤さんは、(株)まるのこラボ代表取締役、NPO法人頴娃おこそ会副理事長で、移住した鹿児島県頴娃町の観光地化に取り組み、6年間で11軒の空き家を交流拠点や宿に再生。 2021年から「コミュニティ大工」を名乗り始め、その活動範囲は九州各地に広がり始めている方です。

亀井愛子さんは、草刈りツーリズムの発起人で、社会教育委員などの肩書きを持ち、コミュニティハウス「KADAN」などを運営。耕作放棄地の課題を解決すべく、草刈りツーリズムを推進。コミュニティの力で地域課題の解決を図っている方です。

米藏雄大さんは、鹿児島県桜島を拠点に活動する社会起業家で、一般社団法人folklore forestの代表理事を務め、地域の子どもたちと連携したまちづくりや、子どもの貧困・孤立問題、教育支援に取り組んでいる方で、今回は、プログラムのファリシテーターを務めていただきました。

この3名の鹿児島県のソーシャルアントレプレナーにプログラムを支援していただき実施を実現しました。

なお、当社代表の澤野啓次郎は、地域活性化をテーマにしたシステム開発事業、旅行事業を経営。地域のIT人材の育成・利活用の事業と並行し、農村や自然資源の価値を世界に伝える旅行事業に取り組む、グローカル事業の起業家としてプログラム全体をプラン、コーディネートをさせていただきました。

何を解決するプログラムなのか?

一言で言うと、学生と企業の採用活動のマッチングが狙いです。しかしただマッチングするのではなく、学生の持つ課題と、企業の持つ課題の相互に解決する対等なWin-win方式のプログラムなることを意識しました。

学生たちは、就職活動で問われる「学生時代に力を入れたこと」に自信が持てないことが多いです。また社会との接点がアルバイトくらいしかなく、そのほかの広い社会に触れる機会が乏しいという課題があります。したがって、以下のような目的意識を持った方をリクルーティングしました。

①ソーシャルグッド、社会起業に関心がある ②就職や進路を迷っている ③学生時代に力を入れた活動の実績づくりに遅れをとった ④地域貢献に関心がある ⑤地域が好き!

コミュニティ大工として活躍する加藤潤さんからのアドバイスを受ける学生たち

一方で、企業側は新卒の採用活動において、学生たちが持つポテンシャルを十分に見極めることが難しく、採用におけるミスマッチが頻発する現実があります。しかしながら、こうしたコワーク(共創型)のプログラムを通じてより身近に学生たちの人間性や才能、スキル、夢などに触れることができるため、より優秀で、よりミスマッチが起きない採用活動ができることになります。

今回のフィールドは、鹿児島県の頴娃(えい)と桜島でした。

まず頴娃の「コミュニティ大工ハウス磯のや」に集合し、さっそくインストラクターの加藤さんの「現場メシ」をいただきました。地域で獲れたイノシシを使ったシチューの料理でプロ感を感じさせる手料理でした。

現場メシ(加藤潤さんのふるまい)を食べてからの加藤さんのプレゼンタイム。なぜコミュニティ大工なのか?を学ぶ

その後、加藤さんによるコミュニティ大工のプレゼン。地域が直面している空き家の課題をどのように解決しようとしているのか、その方法論や実践のノウハウを学びました。

学生たちは飲み込みが早く早速天井裏の床の修復作業に取り組む
女性学生だって丸ノコはお手のもの
加藤潤さんのプレゼンは地域が抱える社会課題を浮き彫りにし、それを解決する取り組みとして貴重。プロと素人の中間のゆるさが大事だという

学生たちは、ものの数分で釘打ちや丸ノコの操作の仕方、床張りの技術を学び「磯のや」の屋根裏部屋の修復再生に貢献することができました。

約3時間のセッションののち、桜島に移動し、宿泊施設である「Ikoてらす」にチェックイン。今度はメンバーでの夕飯タイム。ディナーのオードブルに汁物を足したり、ご飯を炊いたりすなど、楽しく調理体験もしました。夜は男女に分かれて就寝。男性は「ikoてらす」、女性は「umiのてらす」に宿泊しました。

夕飯につけ添える味噌汁を調理。男性陣は米を5合も炊きました

翌日の2日目は、鹿児島市の喜入(きいれ)地区で「草刈りツーリズム」を推進されている亀井愛子さんのオンラインセミナーを受講。草刈りツーリズムが始まった経緯や今の課題、どのように運営しているのか、どのような事業モデルなのか…などを学びました。

オンラインで亀井愛子さんの草刈りツーリズムの取り組みを学ぶ

事業を創造するためのフレームワークを一般社団法人folkloreの米藏さんからレクチャー

亀井さんのセミナーの後は、ファリシテーターの米藏さんからビジネスプラン創作のフレームワークなどを学びました。課題、解決方法、マネタイズなど社会課題を解決するためのビジネスプランの基本的な要素を手を動かしながら実践的に学びました。

2日目の夜は焚き火であったまる

3日はいよいろビジネスプランの完成とその発表です。昨晩、徹夜して仕上げた4名の鹿児島大学の学生が2チームに分かれて鹿児島市役所の職員たちを前にして発表。

放棄竹林の課題を解決するプランを発表

もう1チームは高齢化で犬の散歩ができなくなった飼い犬の散歩の課題をマッチングサービスで解決するプランを発表

熱心に発表を聞くかごし市役所の職員の方々

ビジネスプランの発表後はランチの弁当を囲んで懇親タイム

3日間のプログラム実施後の学生たちのアンケートでは、充実感みなぎるコメントが届きました。

参加者A:地域で起きている問題については知ってはいたものの、いざ自分が解決する方法を考えてることになると、抽象的な問題点を机に向かっているだけでは解決できないことに気がついた。
「何事も多くの視点で」と言われるが、今回は当事者の気持ちになって、考えてることで次々のアイデアが浮かんでいた。

参加者B:本当に貴重な機会を年末の時期にありがとうございます。皆さんに学び、一緒に過ごしたひと時が本当に夢のようで、自分自身が大いに成長した時間でした。
これから大学での学業においても、より一層頑張ります。また、皆様にお会いできることを心より楽しみにしております。”

参加者C:今回参加してみて「他のこともしてみたい」や「もっと長く活動したい」などを感じたが、2泊3日というスケジュールが参加しやすいとも感じた。そのため、2泊3日単体のプログラムではなく、いくつかのコースに分けて鹿児島を巡り、最終コースでプランを考案するという流れでもいいのかなと考えた。加藤さんや亀井さんの活動がとても参考になり、今後の取り組みにも参加したい。
このワークショップを開催してくださりありがとうございました。

参加者C:今回、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。今後の生活において役に立つことばかりでとても勉強になりました。ありがとうございました。
3日というのは少し短いようにも感じていたのですが、3日だからこそあそこまで追い詰められていいものが出来上がった可能性も捨てきれないので、結果としては良かったのかなと感じました。もっともっといろんな方のお話が聞ける場があればとてもいいと思います。

最後は3日間の労をねぎらいつつの記念撮影

今回、大学2年生と3年生が4名参加したプログラムでしたが、未来を明るく感じさせる頼もしいメンバーに恵まれ、楽しいプログラムの実施となりました。

つぎは3月に企業向け(経営者向け、社会人向け)のプログラムが実施されますが、今回の内容を経てよりブラッシュアップした内容にしたいと思っています。

【Ehime Kurushima-kaikyo-ohashi Bridges, from Mt. Kiro】【Gunma Carp Streamers, Akaya Lake】【Yamaguchi Farmer in Higashi-ushirobata Rice Terrace】
【Hiroshima Streetscape of Yutakamachi-Mitarai】【Niigata Wakabayashi-tei House】©経済産業省、【表示4.0 国際】ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/