令和7年度の中津市での地域通訳案内士に対するスキルアップ研修のプログラムが開始されました。

昨年は、大分県中津市の地域通訳案内士を養成するための研修と、中津市の地域通訳案内士の試験(実技)と評価を弊社で請け負わせていただきましたが、今年は過去の合格者に対する「スキルアップ研修」となりました。
合格者だけあって英語のレベルはかなり高く、どの方も実戦で活躍できる英語力、コミュニケーション力、ストーリーテリング力でした。

今年は、英語ガイドだけでなく、中国語ガイドの研修も弊社で請け負わせていただきました。
内容としては、以下のようなプログラム構成で進めることになっております。
| 日 程 | 研 修 内 容 | 備 考 | 時 間 |
| Day1 12/14(日) | ◆ツアー前(準備)編 ・事前リサーチ ・話す内容の準備 | ・言語別に実施 ・事前課題あり | 4時間 |
| Day2 1/18(日) | ◆ツアー中(当日)編 ・ブリーフィング ・ストーリーテリング・通訳 | ・言語別に実施 ・事前課題あり | 4時間 |
| Day3 2/15(日) | ◆成果発表・特別な対応編 ・アドベンチャー対応・安全管理 ・2日間の成果発表 ・VIP、ラグジュアリー対応 | ・共通で実施 ・事前課題あり | 5時間 |

プログラムとしては、宿題を事前に参加者に対して出しておき、その回答を実演でプレゼンしていただき、講師や参加者からフィードバックしていく、双方向型のスタイルです。
1日目の宿題の例:
お客様が中津を訪れた際、ガイドとしてあなたは各スポットでどのような説明を行いますか。①~⑤の中から任意で一つ選び、ガイドとして話す内容(ストーリー)を、受講する言語で考えてください。
① 中津城 ② 福澤諭吉旧居・福澤記念館 ③ 耶馬溪
④ 寺町(合元寺など) ⑤ からあげショップ(店は任意)
(受講する言語クラスで、模擬ガイド形式で発表してもらいます。)
2日目の宿題の例:
お客様が実際に中津市に到着し、ツアーがスタートした場面を想定して、「自己紹介」および「ブリーフィング(行程の説明や注意事項など)」を考えてください。 (受講する言語ク
3日目の宿題の例:
お客様が実際に中津を訪れた場面を想定し、行き先ごとに留意すべき安全対策を検討する必要があります。
以下のそれぞれの場面において、どのような安全上のリスクが考えられるでしょうか。想定される潜在的なリスクを、複数挙げて整理してください。
① 耶馬溪でのハイキング(もしくは耶馬溪でのサイクリング)
② 中津市街地での街歩き

宿題の難易度は高くなく、どの地域でどれくらいの経験値があり、現在どのレベルにある方たちなのか?に依らず、どなたにも学んでいただける内容に調整しました。
まず1日目の学びの内容としては、以下のようなものがありました。
・自己紹介においては情報たくさんあっていい。人をガイドにフックさせることができるようになる。
・毎回同じことしゃべるのでついついて再生マシンになってしまう。慣れてしまわないことが肝要。
・お客様は観光に来ている。勉強にきているわけではない。ガイドがおもしろいといい。
・自分が地元出身であることは利点。自己紹介の際には「地元」ということは言った方がいい
<ガイドの3つの基本>
・自己紹介
・ブリーフィング(行程、ギア、セーフティ)
・トイレ(今、次、どこ、いつ?)
<準備すべきこと>
1. 下見
2. スクリプト
・相手が何を知りたがっているか
・相手にどうわかりやすく伝えるか
・話は2分以内が理想
3. プロップス(小道具)
・相手の興味関心に寄り添って、伝わるように話す
・なぜこの場所に築城されたのか?のWhy?を話す
・その背景にはどんなストーリーがあるのか?
*西南戦争、黒田官兵衛、豊臣秀吉などの固有名詞は知られていない
*なぜここに連れてきたのかを話す
*なぜ城は12個になったのか? 一国一城令、廃城令、戦争などのストーリーをする
<話す際の工夫>
・福沢諭吉の話をする際は、一万円札を実際に見せる
・海外(ドル札など)との対比して話す(相手がイメージを持ちやすくしてあげる)
・福沢諭吉について英語で検索して、英語でどう紹介されてるのかを読んでみて、それを題材にする
・質問をあえて投げて注意を惹きつける
・トイレは次は何分後か伝える
・単なるドライファクトではなく、実はそこに日本人のスピリットが隠れてるんだよ、などと話す
・ガイドのアイディアマップ(ガイドのストーリーツリーを用意しておく)
・・・などと具体的な話が講師のプロフェッショナルガイドからはなされました。
次回の2回目は1月。3回目は2月となりますが、しっかり準備して、ご満足いただける内容を提供したいと思っております。