今回、滋賀県のサイクリング事業者のライダスさまからのご依頼に基づき、兵庫県を視察して参りました。

姫路は世界遺産にも登録されている姫路城がある街で大きな都市です。
しかし、姫路城だけに来て、結局宿泊に結びつくことは少なく、ゆえに現地の消費もなかなか伸びないそうです。
この度、そのような課題を解決すべく、現地視察に行ってまいりました。

姫路
姫路は実は商店街が非常に発達しており、活気があります。またローカルには城下町の古い街並みが今だに残っているエリアもあり、そこにはユニークなキャラクターの人で外国人観光客にも人気が出そうな方がいらっしゃいます。
そこには当然なら江戸時代の暮らしもあれば、現代の暮らしもある。

そんなタイムトラベルが楽しめる街であることが分かりました。
シティをフィールドにしたサイクリングツアーは今後日本でいろんな形で発展することでしょう。

朝来
明治時代に鉱山から金や銀を運んだ「鉱石の道」が朝来にはあります。
そして「銀の馬車道」という生野鉱山から姫路の港を結ぶ約49kmを結ぶ道路があります。

周辺には今、海外からの旅行者にも注目されている城崎温泉、天空の城として知られる竹田城があり、「遠野物語」や民俗学の祖として知られる柳田國男の生地であり民話のふるさととも言える福崎。
そして北前船貿易で莫大な富を築いた豪商もかつて存在し、町並みは「室津千軒」といわれるほどに栄えた宿場町室津の漁村集落。そして世界遺産にも登録されている姫路城もあります。

また、丹波篠山は、篠山街道(京から丹波、但馬、出雲へ続く重要な街道)にも面しており、京の都から篠山城下町までを結ぶ街道沿いの福住の宿場町や河原町妻入商家群、篠山城下町など複数の歴史的な街並みが今の美しく残っています。
混雑を回避し、オーセンティシティを感じることができるデスティネーションを探し始めている外国人旅行者を未だ知られざる地域に誘客し、街のファンになってもらって地域に貢献すべく、弊社は日々資源の発掘と、その商品化、販売に励んでいます。

このような資源を結びつけてサイクリングを楽しめるツアーを造成できたらなんとよいことでしょう。弊社ではその試みにチャレンジします。
たとえばそれは、鯖街道や伊根、天橋立などとも繋ぎ合わせれば、円を描く関西の西域のコースが出来上がります。
これまで日本では3時間程度のショートの楽しみ方が一般的でしたが、1週間のデスティネーション間の移動をサイクリングを中心として行う周遊型のロングのサイクリング商品があまり流通していません。

このような視察を基にして、近江八幡や淡路島など、長いコースの造成にも着手していきたいと思っております。