「ふるさとを世界と分かち合う」がコンセプトのインバウンド旅行会社「ハートランド・ジャパン」(リベルタ株式会社)の代表澤野のインタビューが、萩大使館のメディア「萩ミライ探訪」に掲載されました。
澤野の来歴から現在のインバウンド観光ビジネスに至るまでの波乱万丈のユニークな足跡が垣間見れる内容になっています。
高校でのビリの成績、留年、高校中退、40歳を超えて所持金120万円での起業、借金…など、はみ出し気味な澤野ですが、そのバイタリティの本質は「満たされない思い」にあります。
山陰の片田舎に生まれた自分の天命を知り、アクセルを踏む場所がわかった以上、そのアクセルを踏み続けるほかありません。
「社会に貢献したい、地域のために働きたい…そんなきれいな言葉に違和感を感じてしまう」という澤野。
「なぜなら『ふるさと』『地域』は、すでに自分たちの一部だからです。『社会貢献…』『地域のために…』という言葉は、どこかよそものじみていますし、きれいすぎる表面的な言葉のようですし、どことなく上から目線のようにも感じてしまいます。みずからが生まれ育ったふるさとに、貢献したいも、へったくれもないはずです。すでに自分自身の一部なのですから。そういう意味では、『自分のために』『自分たちのために』と言った方が正しいでしょう。インバウンドツーリズムにおいては、自分のためにやることが、ひいては世の中のためになるという事。だからこそ情熱を燃やす事ができるのです!」(澤野)。
今、ハートランド・ジャパンがやっていることは、まぎれもないビジネスなのです。社会貢献活動ではありません。地域にある価値を世界視点で掘り起こし、世界向けに工夫して伝えるツーリズムというビジネスです。日本人には普通でも、外国人にとっては普通ではないのです。我々のくらしぶりは外国人観光客にとっては、まったくの異世界体験なのです。このカルチャーギャップを利用できるからこそハートランド・ジャパンは、外国人を顧客ターゲットとしているのです。なんの変哲もない田舎でも世界に評価されるチャンスになるからです。このあたりの感覚がまだ日本には浸透していない点が日本のインバウンドツーリズムの課題です。
2018年3月のサービスロンチ、10月のロングのパッケージ商品の初受注を経て、現在では3000人泊を超える規模に、この田舎インバウンドビジネスは軌道に乗ってきています。
きっかけをつかむまでは本当に苦労の連続でしたが、ようやくその大きな車輪がゆっくりと動き出していることを実感しています。
澤野は小学生のころからど田舎であるふるさとにコンプレックスを感じていました。人にふるさとの名前をいうのがイヤでした。田舎者ということがバレるからです。自分が生きたことでそんな子供たちの劣等感、社会のヒエラルキーを無くしたい、それがこの弊社のスタートアップ(起業)の原点です。自分たちが携わるビジネスの力により、モノゴトの価値を変える(逆転する)のです。
そんな背景があり、日本の地域の価値を世界視点で変えたい、田舎からコンプレックスが解消された社会を作りたい、多様な個性を持つ日本の集落とそこに息づく人々の暮らしぶりを世界中の人に知ってもらいたい、こういう思いをエネルギーに変えて、ハートランド・ジャパンは日々、世界に挑んでいます。
これからも見守っていただけるとありがたいです。
関連リンク:
(前編)https://www.hagitaishikan.jp/post/keijiro_sawano_01
(後編)https://www.hagitaishikan.jp/post/keijiro_sawano_02
萩大使館:https://www.hagitaishikan.jp/