大分県
一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏様
（左から事務局長 堤様、事務局次長 神元様）
一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏様
（一社）豊の国千年ロマン観光圏は別府市、中津市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、日出町、姫島村の大分県北部８市町村を対象として認定された観光圏（地域連携DMO）です。市町村や観光協会、民間事業者と一緒に、地域の方々と連携して観光地域づくりに取り組んでいます。
別府から国東半島、姫島で楽しめる体験・ツアーを販売
豊の国千年ロマン観光圏は、「千年の記憶が紐解く知られざる日本 ～千年ロマン時空の旅～」をブランドコンセプトに、宇佐神宮、国東（くにさき）半島の歴史・文化・アウトドア体験・地域交流を中心とした、神代・古代・中世・近世・近代の千年を超える時空の旅が楽しめるユニークなエリアです。大陸とも近い位置にあり古くから渡来人との交流のあった九州北部の千年の記憶をひもとく、知られざる日本の歴史・文化との出会いがここにあります。
一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏様へのインタビュー
依頼に至るまでの背景
ハートランド・ジャパン（リベルタ株式会社）へは令和4年度から業務の依頼をしています。依頼するに至った背景として、令和に入り観光業界の中でアドベンチャートラベルに取り組む流れが出てきて、自然や文化の資源が豊富な大分県でもアドベンチャートラベルに力を入れたいと思っていたことがあります。
豊の国千年ロマン観光圏は、令和2年・3年に観光庁より「重点支援ＤＭＯ」に選定され、インバウンド誘客に積極的に取り組むDMOとしてご支援いただいており、九州全体でアドベンチャートラベルを推進していこうという動きの中で、ガイド育成やコンテンツ造成などに取り組むことになったのですが、地域としての土台作りや基本的な知識は、令和3年から少しずつ醸成されていったと思っています。
その取り組みは、はじめの段階にはなりますが、国土交通省九州運輸局を中心に事業者さんの情報を集めている中で、ハートランド・ジャパンとの初めてのコンタクトの機会があり、「地域に寄り添う気持ち」が感じられ、その時の印象が非常によかったんです。ですから、アドベンチャーツーリズム推進事業に改めて力を入れる際には絶対に声をおかけしたいと思って機をうかがっていた、というのが翌年の事業者選定の背景にありました。
ハートランドジャパンにお声がけに至った決め手
あらためてになりますが、令和3年の事業では、ご一緒することが叶わなかったのですが、ハートランド・ジャパンのスタッフの熱意ある対応が痛烈に印象に残っており、「ハートランド・ジャパンとタッグを組みたい！」とずっと思っていたんです。
これまでのDMOとしての活動の中でアドベンチャートラベルのベース自体は私たちの方にもできていましたが、コンテンツをしっかり紹介する手法や、販促物（タリフやWEBサイト、動画など）がないといった課題もあり、もっと範囲を広げていきたいと思っていたんです。
そして、どの事業者さんと一緒にやっていくかを検討する上で、ハートランド・ジャパンの存在が忘れられず、最終的には国土交通省の九州運輸局を通じて、お声がけに至りました。
大手の会社であれば、きれいに事業を取りまとめ、確実に実施していくことはできるだろうと思いましたが、以前の熱心な現状把握のためのヒアリングを受けた頃から「この人たちなら、しっかり伴走支援してくださるのでは」という期待が大きかったことが依頼の決め手となりました。
成果に対する実際の評価
「しっかり伴走支援してくださるのでは」という部分については、実際に、地域側のことを真剣に考えて、足を運んでの提案、支援をして頂き、本当に期待通りでした。
現地視察では、場所や歴史といった地域資源に目を向けていただいたことはもちろん、“このガイドさん”“この地域の人”というように、人という資源にフォーカスする姿勢も印象的でした。 大分（姫島村）出身のスタッフが社内にいたり、その他の地方出身のスタッフさんがいたりするなど、地方出身の方が多いからか、ものごとの視点や取り組む姿勢から“あふれ出るふるさとへの思い”が伝わってきました。一緒に事業をできて心からよかったと思っています。
JNTOでも高い評価
体験・プログラムなどのコンテンツ作りは令和3年の段階である程度できていたのですが、アドベンチャートラベルにフォーカスして、しっかりと外部に紹介できるようなものはまだなかったため、アドベンチャートラベル専用のWEBページやタリフの提案・制作支援もいただきました。
タリフは特に詳細に作り込んでいただき、旅行業界の専門家ならではの視点で、旅行会社が必要な情報が細かく掲載されていましたので、営業や商談時に活用するなど、今後も末長く使えるとてもよい販促ツールとして重宝しています。
またWEBサイトについては、ツアーのルート取りや行程をわかりやすくビジュアル化してデザインして頂き、全体の神秘的な雰囲気にも満足しています。実際に現地視察にきていただいたからこその構成、情報量、そして動画コンテンツが並んだWEBサイトだと感じています。
実はそのWEBサイトは、外部からも好評頂いており、JNTO（日本政府観光局）から「わかりやすく良いページ」と評価され、有識者向けセミナーなどで優良事例として取り上げられています。良いWEBサイトを作っていただき、本当にありがたい限りです。
企画提案から現地視察、ガイド研修、宿泊施設向け研修、日英２ヶ国語のタリフやWEBサイト、動画の制作、先進地視察に至るまで、一気通貫しての支援はとてもありがたく、私たちにとっても一連の流れが学びとなりました。
事例ページ
https://www.millennium-roman.jp/adventure/index.html（外部リンク）
今後の展望
これまでの事業を通し、豊の国千年ロマン観光圏でも以前と比べてツアーコースづくりやアドベンチャートラベルの知見については学べてきていると思いますが、送客に繋げられているかというと、まだまだ課題を感じています。商談においてタリフやWEBサイトを活用する取り組みは今後も継続していきつつ、そういった送客面の課題も是非ハートランド・ジャパンと共に取り組み、パートナーシップを強化していければと思っています。
実際、全国のDMOに先駆けて海外、特に欧米豪市場からの誘客が少しずつ増えてきており、その中に少なからずハートランド・ジャパンからの地域送客もありますので、そういった送客やオペレーションの支援についても、受入体制を作っていきたいと思っています。
ハートランドジャパンの制作物
WEB制作
アドベンチャートラベルに特化した専用ページを制作。トップページと国東半島峯道ロングトレイル専用ページ制作の企画、ディレクション、ライティング、デザイン、コーディング、関連する体験コンテンツへの導線整理を担当いたしました。
動画制作
タリフ制作
タリフは商談時に、日本・海外のどちらのお客様にもご覧いただけるよう日本語版と英語版を制作。翻訳においては、ネイティブの英語話者によるプルーフリーディング（ネイティブチェック）を実施して制作物を提供しています。日本人が陥りがちな和製英語の排除、詳細すぎる歴史や文化の説明、難解な固有名詞や年号など、それぞれ外国人にも伝わるように編集しています。