4つの田舎アドベンチャーツアーのリリースに際して

先日、メディア事業と並行して注力しているインバウンド観光事業「Heartland Japan」(ハートランド・ジャパン)としてリリースを出しました。

一見関係のなさそうなメディアと観光の仕事なのですが、実は一緒です。その本質は、「編集して、伝えること」だからです。

ツアーを造るときは、現地に足を運んで、見て、触って、体験して、話を聞いて、調べて、ツアーという形に編集し、発信します。現地にあるものを組み合わせて、ストーリーに仕立てて、マーケティングするという感じでしょうか。

そんなこんなで1年くらい準備してきた西洋の富裕層向け田舎ウォーキングツアーですが、ようやく4つのパッケージツアーを造成することができました。

手つかずの日本の集落をパッケージングして、ブランディングして、世界に伝え、地域に誘客するインバウンド観光事業です。

外国人にとってはハードルが高く行きたくても行けない、またそもそも情報自体が外国語では存在しないような日本の奥地に誘(いざな)います。

本当にいろんな人のご支援をいただいた賜物でして、スペシャルサンクスを言い始めるとキリがないくらい多くの方に関わっていただいております。この場を借りてお礼申し上げます!

強みはローカルの人たちとの出会いと、お膳立てしないありのままの日本、そして、知的好奇心を満たすガイドの力。

1)阿蘇
地元の有志の方々に現地を案内していただき、その土地が持つ歴史や文化、思いを外国人向けツアーという商品にしました。
阿蘇というエリアを広域に捉え、熊本から阿蘇、南阿蘇、杖立、わいたなどを経由し、最後は黒川に抜けるルートです。雄大な阿蘇の自然体験はもとより、酒蔵や醤油蔵の見学、伝統芸能を残そうと尽力されている横堀神楽の鑑賞もできる点がポイントです。
震災後の復興というものを、単純にただ元に戻すのではなく、新しい価値創出する機会としてインバウンド観光が位置付けられています。
火山とともに生き、そして自然災害を乗り越えて生きる日本人の息吹を感じ取ってもらえるよう伝えていきます。

2)津和野・萩往還
萩・津和野は80年代に大ブームだった観光ルートですが、今は往時ほどの賑わいはありません。
このコースの醍醐味は、須佐、弥富、江崎、小川という忘れ去られがちな小さな集落を組み込んでいることです。
また、あえて行政区にとらわれない観光作りをということで、島根県の津和野も入れました。
さらに萩は城下町こそが風情があるのですが、それだけではなく、萩往還という侍たちが行き来した街道を組み込んでいるのがこだわりです。
石州瓦の茶色が美しい街並み、石見神楽、漁師たちの生活、侍ロード…萩、津和野の多くの敏腕行政マンの方々や郷土史を研究されている有志の方々にお世話になり実現しました。
佐々並のはやし屋の豆腐はおいしかった!

3)熊野古道伊勢路
熊野三山に伊勢から詣でるルート。これもまた地元の方々のご支援によりなんとか形にすることができました。視察が不十分な点もあったので、再度足を運んでブラッシュアップしていきたいと思っています。
世界遺産であり、巡礼の道であり、険しい山道であり、神道があり、神話がある。
とてもミステリアスなアドベンチャーツアーになっています!
昨年伊勢に訪れたことは、神話や神道に始まり、仏教、新旧約聖書、ギリシャ神話などに目覚めるよい契機となりました。

4)津軽・下北
青森から大間などを経て函館に抜けるルートです。
本州最北、北の果ての地に息づく人々との出会いがテーマのコースです。
青森の雄大な自然を体で味わうことができる点、津軽三味線や福浦の漁師歌舞伎の鑑賞を組み込んでいる点がかなりの惹きになると思います。ディープです。
青森は、縄文時代の日本人の生活へのロマンに始まり、恐山のゾクゾク感、あの下北半島のなんとも言えぬ寂寥感が去来する日本の北国を知ることができる内容となっています。
こちらもローカルの方にディープなところをご案内いただいた賜物です。
熱い思いを持たれた行政の方、漁師歌舞伎を残そうと尽力されている方とのいい出会いもありました!

日本人には見向きもされないような集落こそ、外国人にとっては希少価値がある体験になります。彼らにとってはホンモノの日本を学ぶこの上ない機会になる訳です。

ともあれ売って、実際に顧客を連れてきてナンボですので、今後海外のチャネル開拓に尽力してまいりますよ!
まずは第1弾として夏の催行を目指します。

・日本の田舎に世界視点を持ち込むことでその価値を逆転します。
・世界に開かれた地域を創ります。
・古来からの日本臭さが色濃く残る日本の集落を世界ブランドにして、後世が自分の郷土に誇りを持てる社会にします。

これがHeartland Japanのブレないビジョンです。

*写真は江崎漁港(山口県萩市)

リリース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000024305.html

 

ハートランド・ジャパン

リベルタ株式会社

澤野 啓次郎

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【Hiroshima Streetscape of Yutakamachi-Mitarai】【Niigata Wakabayashi-tei House】©経済産業省、【表示4.0 国際】ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/