大分県北部地域にアドベンチャーツーリズムをインストールする事業が開始され、8月9日から人材育成プログラムとして、ガイド・コーディネーター研修を実施。そののち、4日間の現地フィールドワークを行いました。
インドネシアなど南からの文化、中国、朝鮮半島など西からの文化と日本土着文化が交差する聖なる半島、国東半島。
更にここは九州島、本州島、そして四国島の三つの島が交差する場所でもあります。
豊後水道から瀬戸内海へ抜ける道は、聖なる海の道。初代天皇である神武東遷の道でもあります。
日本の歴史はそこに凝縮されているとも言える日本の縮図が瀬戸内海にはありますが、国東は、豊後水道と聖なる海の道瀬戸内海への合流地点であり、南の海外と西の海外、日本三島の交差点ともなっています。そのことにより、情報も文化も人もここに一旦は収斂され、異文化が集積し、次第にその重要性が増したように見えます。
朝鮮半島から伝わったのであろう石工の文化と渡来人のスキル、そして仏教。至る所に立派な石仏、石碑、灯籠、仁王像などが立っています。
日本は渡来人と交流する事で大陸から学びました。自然信仰、豊作祈願からの神道、大陸からの仏教がこの地でどう精神的に融和したのでしょうか?
阿吽は「あ」から「ん」までのこの世の万物の小宇宙を表します。仁王像も同じく。何かと何か融解点のようであり、そこは無のようでもあります。天と地、あの世とこの世、阿吽。
修験の道も、神道と仏教と自然信仰が結び付いて出来た山岳宗教です。
神仏習合とは我々にとってどんな意味があるのでしょうか?
戦いや批判ではなく平和と許容でしょうか?
ロジスティクスのメインが海から陸に変わった事でこの国東半島は陸の孤島的に取り残され、紀伊半島のように古いままオリジンのまま残ったようにも窺えます。
まだこの国東を解釈出来ていません。まだ時間がかかりそうです。
ただ新たなアドベンチャーのフィールドを探している人、オーセンティックな日本を知りたいという人にはうってつけの場所であることは間違いありません。
神道や仏教が今ほど確立をされていない原子宗教であった時代からの歴史が集積され、今なお、その原型を垣間見ることができる場所、それが国東半島です。
私たちは地域の魅力を掘り起こし磨き上げることに喜びを感じます。