東洋文化研究者・著述家アレックス・カー氏を招いた島根県の空き家再生モニターツアーを実施!

足立美術館にも松江城にも出雲大社にも行かない今回の島根東部のトライアルツアー(モニターツアー)。

日本学、東洋学の専門家であり、「日本景観論」「ニッポン巡礼」などの著者アレックス・カー氏をお招きし、人に会い、地域の課題に触れつつ、日本のインバウンドツーリズムや文化継承などのディスカッションをしながら行程を進むツアーを実施しました。

工芸も芸能も料理も、伝統は譲れない本質的なコア部分は残しながら形を変えることは、マイナスではなくプラスの話。そして昔ながらの伝統の本質は必ず残る、と日本の伝統文化に詳しいアレックス氏に言われ、幾つもの気付きがありました。また、島根県を代表する郷土民謡、安来節(やすぎぶし)の後継者が減っている問題は、TikTokなど伝える媒体を広げれば新しい層にリーチも可能で新しいプレゼンテーション方法にもなるため、若い人たちの興味も惹くだろう、という意見も。

伝統はそのままのありのまま姿で継承したい。そのためには我々日本人がその対象に対する意識を変えるべき、という考え方を見つめ直すきっかけになりました。

間口を広くして、敷居も下げる、そんなアプローチもいいのだなと、特徴ある地方に特化した旅行商品の在り方に対して有効な示唆をもらうことができました。

今後はこのトライラルツアー(モニターツアー)を基に、旅行商品を造成。YouTube動画や英文記事での海外向け配信でプロモーションも行います。

日本の社会課題である、人口の大都市集中、少子化、人口減少、高齢化社会、空き家の問題を、この地域プロジェクトを通じて、解決を図っていきます。

空き家を見学するツアー、古民家を再生するワークショップ型体験、再生された古民家に宿泊するツアー、日本の地域が抱える課題のディスカッション、地域に残る伝統芸能の保存、郷土料理の継承など、旅行体験を通じて地域に貢献するようなコミュニティ・ベースド・ツーリズム型(CBT型)の旅行商品として販売してまいります。

地域の伝統を世界規模で伝承する、これが私たちハートランドのミッションです。

【Ehime Kurushima-kaikyo-ohashi Bridges, from Mt. Kiro】【Gunma Carp Streamers, Akaya Lake】【Yamaguchi Farmer in Higashi-ushirobata Rice Terrace】
【Hiroshima Streetscape of Yutakamachi-Mitarai】【Niigata Wakabayashi-tei House】©経済産業省、【表示4.0 国際】ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/