9月20日から3日間続いたVJTMが無事に終了しました。
今回、いつも献身的に貢献してくれているイタリア人ミケーラに加え、今回はフランスでウエディングを挙げたばかりフランス人のルーシーも、応援に駆けつけてくれました。イタリア、 フランスのメディアやバイヤー相手にいいコミュニケーションをしてくれました。
1日目は、バイヤー側の反応がつかみきれず微妙でしたが、2日3日目のアポはどれもとても充実した内容となりました。
特にメディアに人たちからのデスティネーションへの評価、サービスのコンセプトへの評価が高く、さらには代表である私の起業ストーリーにも関心を持って頂けました。
思ったのは本当にメディアもバイヤーも日本に対するリテラシーがピンキリだという事。話し方、伝え方もそれぞれ相手のリテラシーに合わせて変えた方がいいわけです。東京、京都、広島しか知らない相手に、中山道や熊野古道の話をしてもなかなか通じないし、そこにさらに出雲や石見銀山の話をしてもチンプンカンプンなわけです。
出雲や石見銀山を知らない人がけっこう多かった印象を持ちました。ゴールデンルートを売っていてお客さんが満足してくれるなら、旅行会社はそういうところばかりを売るのが効率的なんですよね。いちいち説明しなくても売れるから。
ただ顧客の目が肥えてきた際への対応力がこれからは求められるはずです。ゴールデンルートだけ売っているのであれば、どこで差別化を図るかでいくと、それは価格しかなくなるからです。そこから安売り合戦が始まります。以下にガイドの給料を下げるか。いかに宿の仕入れコストを安く抑えるかの競争になるわけです。
自分たちハートランド・ジャパンはそういったポジショニングはしません。体験を通じた「人生を変えるほどの体験」を与えることが我々の提供価値だからです。それはプライスレスで、お金には変えられるものではありません。
国内のオペレーターの努力もあり、中山道や熊野古道の認知は上がっています。ただ、サムライロードは中山道や熊野古道だけじゃない、茅葺き屋根の集落も白川郷だけじゃない、ということはまだまったく認知されていません。
ではどうするかでいくと、まずは写真を見せる、ストーリーを伝えるという認知レベルからコツコツとやっていかなければならないのが現状ということです。これは時間のかかるとても面倒なプロセスです。まさに未開の領域。
今回のチャレンジは石見神楽。その伝統芸能の上演ビデオにはバイヤー、メディアの誰もが息を飲んでくれました。
日本の集落を世界ブランドにして誰もが郷土に誇りを持てる社会にする。子供たちが僕のように郷土にコンプレックスを持たなくていい社会を作る。
このハートランド・ジャパンのミッションに一歩近づけた気がした今回のEXPOでした。
P.S.
萩市のジオパーク登録決定おめでとうございます! Wow! ホルンフェスや笠山がこうして世界ブランドになるんですよね!!