岡山・広島・山口におけるクルーズxアドベンチャー

瀬戸内海は日本で初めて国立公園に指定された由緒ある国立公園(ナショナルパーク)です。国立公園の中では日本一の面積を持ち、その国立公園の中に豊かに人が暮らすユニークなエリアです。

ポイントは、いくつかありますが、瀬戸内海の多島美、歴史(古代から現代まで「日本縮図」がここにはある)、海の恵み、島々に流れるスローな時間とその暮らしぶり、直島や犬島、備前焼、宇部ビエンナーレなどに見られるアート、そして、カブトガニやスナメリ、ニホンアワサンゴなどに見られるワイルドライフと偉大な自然です。

この豊かな資源を活用して、欧米顧客の受け皿を作ろうという事業が開始されました。フィールドは、岡山・広島・山口。この3県における資源をクルーズでクルーザーやヨットでつなぎ、かつ、エクスカーションとしてのアドベンチャーを楽しむ、というプロジェクトになります。

ターゲットは、欧米豪。そしてアドベンチャー愛好家。そして富裕層です。この3つのターゲットセグメントで地域資源を目利きして、満足していただけるコンテンツとツアーを造成しなければなりません。

日本で小型船舶で遊べるという認知はまだ世界ではされていないため、ゼロからのスタートということになります。風も波もおだやかである点はアドバンテージとなります。

せとうちエリアでは、すでにしまなみ海道が有名なサイクリングルートとなっていますし、直島はすでに海外でも知られるアートアイランドです。また広島と宮島はすでに欧米ではもっとも有名な日本のデスティネーションになっていますので、あとはそこから導線をどう引くかという話にもなります。

ツーリズムにおけるデスティネーションづくりの大事なポイントは、ポートフォリオを持つことです。今すぐにでもキャッシュを生み出せるいわば「金のなる木」の商品。今後、3−5年かけて水をやって育てていくべき商品。また今後売れるかどうかはわからないが、DMOまたは旅行会社としての地域貢献義務(伝統保存やモルモットとしてのトライアル)として誰かがやらなければ誰もやらないような先行投資的要素が強い商品。大きくはこの3つのフェーズを意識した商品作りが必要と思っております。

今回、サイクリングやウォーキング、シーカヤッキングやSUPなどのアクティビティが検討されていますが、これまでとは違ったせとうちをプレゼンテーションできると期待しています。

ハートランド・ジャパンはマルチなアウトドアアクティビティを組み合わせ、地域の価値を次世代に継承することをミッションとしています。地域の自然体験、アウトドア体験、異文化体験、地元の人との交流を通じて、ありのママの日本を世界の人に知ってもらうことで、その価値を次世代につないでいくツーリズムを標榜しています。引き続き応援のほどをよろしくお願いします。

【Ehime Kurushima-kaikyo-ohashi Bridges, from Mt. Kiro】【Gunma Carp Streamers, Akaya Lake】【Yamaguchi Farmer in Higashi-ushirobata Rice Terrace】
【Hiroshima Streetscape of Yutakamachi-Mitarai】【Niigata Wakabayashi-tei House】©経済産業省、【表示4.0 国際】ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/