北海道は函館をフィールドとした縄文文化をテーマとしたアドベンチャートラベルの事業がスタートしました。
場所は、2021年7月27日には世界遺産への登録勧告が期待される北海道・北東北の縄文遺跡群のそのエリアです。津軽海峡を経ての交易(物々交換)、交流が進んでいたり、人の生命や自然の恵みに感謝したり、人間の精神性を表した独自の芸術性があったりと、古代へのロマンが掻き立てられるエリアです。
垣ノ島遺跡や大船遺跡、そこには竪穴式住居の遺構が残っており、そこからは夥しい数の土器や土偶が見つかっています。北海道唯一の国宝の中空土偶「茅空」(かっくう)もここから見つかっています。
難しいのは、
1)現地への足:二次交通
2)目に見えない縄文の価値をどう伝えるか
です。
二次交通については、動力型の移動手段の他に、非動力型の移動手段である、トレッキングやサイクリング、カヤッキングなどを検討します。
また目に見えない価値をどう伝えるかについては、ストーリーテリングの力をガイド自身が養うことに加え、ファシリテーション型のガイド方式を検討することがマッチしそうです。行程を進めながら、グループ全体でディスカッションを行い、議論や縄文人の暮らしのイメージを個々が描いていく。その補助をファシリテーターとしてガイドを行うという方法です。
本物の日本を知りたい、知的好奇心を満たしたい、体で感じたい、そんな志向性を持った顧客を想定した、目に見えない価値を伝えるためのアドベンチャー型のコンテンツにしていくことになるでしょう。
狩猟、採集、漁労、祭礼・・・縄文人たちの暮らしぶりを追体験し、持続可能な社会性や精神性について学べることがも肝要です。それをアウトドアアクティビティ、異文化体験、地域交流を軸に組み立てます。
縄文人から、アイヌ、和人へとつながるDNAの系譜。日本人のルーツを辿る冒険がこれから始まります。
ほどよく暮らすサステナブルな社会性を縄文に遡って学んでいきたいものです。こうした地域の伝統を世界中に伝えて残していくのがハートランド・ジャパンの仕事です。