リニア中央新幹線新駅を擁する長野県南部地域での観光事業 FAMツアーを実施しました。

「令和5年度 インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業~リニア新時代を見据えた伊那路・木曽路におけるサステイナブルツーリズムの在り方検証事業」(観光庁)のFAMツアーが実施されました。

本事業では、木曽・上伊那・南信州における広域観光促進に取り組む「伊那路・木曽路広域連携会議」と一緒に、主たるターゲットを欧米豪インバウンド旅行者に設定し、中山道を始めとする古くからの街道の更なる活用、その周辺に寄り添う文化、中でも伝統芸能や伝統食の商品化、ゴールデンルート(東京・京都)や近隣のホットスポット(中津川・松本)からの流入を目的とした3地域広域ツアーの造成及び情報発信、中長期的にインバウンド旅行者の受入れをワンストップで行える3地域共通のプラットフォームの在り方に関する検討が目指されています。

11月13日~16日の3泊4日で実施したFAMツアーでは、イギリス、ドイツの旅行会社を招請し、また、観光庁の事務局の方にもご参加いただき、先述のホットスポットから域内流入を目的としてこれまでに造成してきた街道歩きと伝統工芸品の商品をつないだ3地域広域ツアーの磨き上げを図るための検証を行いました。

ツアーの内容は、中山道の馬籠・妻籠ルートからつなぐことが可能な「中馬街道ウォーク」「清内路街道ウォーク」(いずれも南信州)、「千畳敷カール散策」(上伊那)というフィジカルアクティビティをメインに、「蘭ひのき笠の編の技術体験」(南木曽)、「ろくろ細工体験」(南木曽)、「五平餅づくり」(南信州)といった伝統工芸・食のコンテンツも組み入れました。

ツアーは、アクティビティのレベルや内容、伝統工芸や食の体験においては、日本の生活の変容等に起因する継承者不足といった地域課題に関するストーリーも合わせて提供できていたか、といった点について参加者と議論・意見交換しながら展開されました。

今回のFAMを受けてより磨き上げを行い、長野南部地域への誘客・旅行商品の販売強化につなげていきます。

【Ehime Kurushima-kaikyo-ohashi Bridges, from Mt. Kiro】【Gunma Carp Streamers, Akaya Lake】【Yamaguchi Farmer in Higashi-ushirobata Rice Terrace】
【Hiroshima Streetscape of Yutakamachi-Mitarai】【Niigata Wakabayashi-tei House】©経済産業省、【表示4.0 国際】ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/