山陰海岸ジオパークをフィールドとしたウォータートレイル構想に基いたアドベンチャートラベルコンテンツ造成事業がスタートしました。
当地は、鳥取県、兵庫県、京都府の日本海側にまたがる山陰海岸は国立公園(ナショナルパーク)にも指定されており、生きた地球が造り出した地形や奇岩の織りなす造形美、連続する小さな漁師町の集落とその暮らしぶり、そして国内でもあまり例を見ない海岸線を貫くロングトレイルも存在するなどユニークなフィールドとなっています。
今回は、美しい日本海の海岸線を生かしたウォーターアクティビティでつなぐ海のトレイル造成の考え方がベースとなっています。
一方で、当地は、「山陰海岸ジオパークトレイル」も近年整備され、洞門、断崖絶壁など多彩な海岸地形を楽しむハイカーを想定した総延長230.9km(27コース)が設定されています。 西は青谷(鳥取県鳥取市)、東は経ヶ岬(京都府京丹後市)までと、国内外でも珍しい「コーストトレイル」(海岸線)となっています。
今回は鳥取県側から兵庫県側をシーカヤック、SUPでつなぐ水のアクティビティと、陸地側をトレッキングでつなぐ水陸両用のルートを構想しています。
ジオパークと言われると、ちょっと難しい話? と感じてしまう側面がありますが、「ナショナルパーク」と聞くと、ちょっとワクワク感が出てきます。日本は国立公園の活用度合いが海外に比して、まだまだこれからの部分があります。
トレイルの造成や維持・管理のためのお金の工面、人材育成、そして誘客と自然の保全・・・課題はたくさんありますが、どれも解決できない課題ではありません。
寺社仏閣やポップカルチャーだけでなく、日本がアドベンチャートラベルのデスティネーションとして世界から認知されることを切に願うこの頃です。
残念ながら「日本で登山ができるとは知らなかった」という外国人が多い中、弊社はこうしたアウトドアフィールドや集落に残る濃い文化を活用した誘客に励んでまいります。